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防災情報

長野県周辺の活断層について

政府は阪神大震災をきっかけに地震調査研究推進本部を設置し、全国の活断層を調査しています。2005年1月現在、70以上の活断層の調査結果が公表されていますが、長野県周辺の活断層では、「糸魚川-静岡構造線断層帯」の牛伏寺(ごふくじ)断層を含む区間、「境峠・神谷(さかいとうげ・かみや)断層帯」の一部、「阿寺断層帯」の一部、「木曽山脈西縁断層帯」の一部、「伊那谷断層帯」が、「国内の活断層で地震の発生確率が高いグループに属する」と評価されました。
「糸魚川静岡構造線断層帯」の活断層の1つ、松本市の牛伏寺断層は、「およそ1000年間隔で起きる活動が1200年起きていない」とされ、牛伏寺断層を含む区間で30年以内に地震が起きる確率は14㌫と評価されました。予想されるマグニチュードは8程度で、阪神大震災の7.3、新潟県中越地震の6.8を上回っています。一方、150年余り前の1847年に「善光寺地震」を引き起こした「信濃川断層帯」は100年以内の発生確率はほぼ
0%という評価でした。
以下の表や地図は、政府地震調査研究推進本部発表の長期評価に基づき、2005年1月現在でまとめたものです。

長野県周辺の主な活断層の30年以内の地震発生確率

なお長野県は、「まだ知られていない断層が地震を起こす可能性もある。どの地域も万が一への備えが必要」と呼びかけています。

断層帯名 予想される
地震規模
(マグニチュード)
地震発生確率 (上段)平均活動間隔
30年以内 50年以内 100年以内 (下段)最新活動時期
糸魚川-静岡構造線断層帯(注1)
(牛伏寺断層を含む区間)
8程度
(71/2~81/2)
14% 23% 41% 約1000年
約1200年前
境峠・神谷断層帯(注4)
(主部)
7.6程度 ほぼ
0%~13%
ほぼ
0%~20%
ほぼ
0%~40%
約1800年-5900年
約4900年前-3世紀
伊那谷断層帯(注2)
(境界断層)
7.7程度 ほぼ
0%~7%
ほぼ
0%~7%
ほぼ
0%~20%
3000年-12000年程度
約6500年前-約300年
伊那谷断層帯(注2)
(前縁断層)
7.8程度 ほぼ
0%~6%
ほぼ
0%~10%
ほぼ
0%~20%
4000年-20000年程度
約28000年前-7500年前
木曽山脈西縁断層帯
(主部南部)
6.3程度 ほぼ
0%~4%
ほぼ
0%~7%
ほぼ
0%~10%
約4500-24000年
約6500年前-3800年前
木曽山脈西縁断層帯
(主部北部)
7.5程度 ほぼ
0%
ほぼ
0%
ほぼ
0%
約6400-9100年
13世紀頃
木曽山脈西縁断層帯
(清内路峠断層帯)
7.3程度 不明
(注3)
不明
(注3)
不明
(注3)
不明
不明
信濃川断層帯
(長野盆地西縁断層帯)
7.5~7.8程度 ほぼ
0%
ほぼ
0%
ほぼ
0%
800年-2500年
1847年善光寺地震
阿寺断層帯
(主部北部)
6.8程度 6%~11% 10%~20% 20%~30% 約1800年-2500年
約3400年前-3000年前
阿寺断層帯
(主部南部)
7.8程度 ほぼ
0%
ほぼ
0%
ほぼ
0%
約1700年
1586年天正地震
阿寺断層帯
(白川断層帯)
7.3程度 不明
(注3)
不明
(注3)
不明
(注3)
不明
不明
阿寺断層帯
(佐見断層帯)
7.2程度 不明
(注3)
不明
(注3)
不明
(注3)
不明
不明
屏風山・恵那山-猿投山断層帯
(恵那山-猿投山北断層帯)
7.7程度 ほぼ
0%~2%
0,001%~3% 0.001%~6% 約7200年-14000年
約7600年-5400年前

注1:地震調査研究推進本部(1997)による全国の主要な98断層帯の区分では、糸魚川-静岡構造線断層帯は北部、中部、南部の3つに分けられている。牛伏寺断層は中部の一部であり、長期評価では「牛伏寺断層を含む区間」がどこまでか判断できないとしている。なお、最新活動時(1200年前)には、北部と中部が同時に活動した。

注2:伊那谷断層帯は、境界断層と前縁断層の2つに分かれて活動すると評価されており、上表にはそれぞれの数値を示した。しかし、これらは1つの断層帯として同時に活動する可能性もある。その場合はマグニチュード8.0程度の地震が発生し、その長期確率は、境界断層と前縁断層がそれぞれ単独で活動する場合の長期確率を超えることはないと評価されている。

注3:木曽山脈西縁断層帯(清内路峠断層帯)、阿寺断層帯(佐見断層帯及び白川断層帯)は、平均活動間隔が判明していないため、地震発生確率を求めることができない。

注4:境峠・神谷断層帯のうち、主部は、最新活動時期が3000年もの年代幅がある上に、平均活動間隔も3倍以上の幅がある。このため、これらの値から算出した地震後経過率は、0.3-2.7と大きな幅があり、地震発生確率も大きく幅を持たせた値となっていることに留意する必要がある。



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